■ ID
| 1306 |
■ 種類
| 論文 |
■ タイトル
| 飛行時間型エアロゾル質量分析計を用いた道路沿道における有機エアロゾル構成成分の推定
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■ 著者
| 萩野浩之
(財)日本自動車研究所 関口和彦
埼玉大学 坂本和彦
埼玉県環境科学国際センター
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■ 出版元
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■ 出版年
| 2012 |
■ 誌名・巻・号・年
| エアロゾル研究、Vol.27、No.1、62-70、2012 |
■ 抄録・要旨
| 道路近傍において飛行時間型エアロゾル質量分析計ならびにオンライン計測器によりエアロゾル組成を集中観測した。黒色炭素(BC)は窒素酸化物(NOx)と高い相関が得られ、燃焼起源の影響を大きく受けていたことが示唆された。しかし、酸素化有機エアロゾル(OA)で同じ傾向が得られなかったことから、OAに対する燃焼起源の寄与は小さいことが示唆された。また、質量スペクトルの解析、有機化合物(OM)/有機炭素(OC)比、リセプタモデルによる解析、既往研究における水溶性有機炭素(WSOC)の寄与度から、二次生成有機エアロゾル(SOA)(エージングの進んだ粒子を含む)の寄与を無視できないことが結論付けられた。SOAに対する詳細な発生源の推定には、発生源プロファイルを充実させ、フィルタ法などと包括的な評価を行うなどの系統的な研究が重要な課題である。今後の大気エアロゾル研究において、エアロゾル質量分析計による計測ならびにリセプタモデル解析技術が進展することで、大気エアロゾルに対するより深い理解や新たな知見が見出されるものと期待される。
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